医療・福祉施設を建築するうえで重要なこと

医療・福祉施設の建築にあたって重要なこととはなんでしょうか。最も重要なことは、医療施設であれば病気や怪我の治癒など診療科目に沿った処置を行うことであり、介護福祉施設であれば利用者が安全で快適に過ごせる環境を作ることです。これらを達成するためには、職員の技能等を高めるだけではなく、患者や利用者にとって充実した空間であることが重要です。

全ての人にとって快適な空間を作るのは難しいことです。そのため、実際に施設運営等を行うのであれば、より多くの人が快適だと感じるような空間を作ることになります。人が快適だと感じる室温・湿度は夏であれば25~28度・55~65%、冬は18~22度・45~60%であると言われています。この室温・湿度の範囲内であれば、夏の熱中症、冬のインフルエンザなどの病気、喉の乾燥感やドライアイなどの健康面、さらに節電効果が期待できます。

快適な室温・湿度をキープするには、空調設備にこだわるだけでは不十分です。高い気密性と断熱性により、空調設備の稼働効率を上昇させる必要があります。気密性や断熱性能を高めるためには施設が完成した後に追加で工事を行うよりも、施設を建てる際に気密性・断熱性能の高い建物・建築工法を選択することをおすすめします。

そこでおすすめしたいのが輸入住宅です。輸入住宅と言うと多くの方は「洋風の外観の家」とお考えになりますが、実は輸入住宅は気密性・断熱性能共に日本の一般的な住宅を上回ります。実は、日本で一般的に建てられている建物のほとんどは、気密性・断熱性能共にあまり高くない傾向があります。この違いは用いられている建材の特性によるものです。現在主流の建築資材は軽く、短い工事期間で建物を完成させられる一方、建材自体の気密性・断熱性は低い傾向があります。他にも、窓やドアなどの開口部から快適な温度に調節した空気が外へ流出し、施設内部には外気が流れ込んでくるため、快適な室温・湿度を保ち続けることは容易なことではありません。

たとえば、東京都立川に本社を持つ輸入住宅メーカー・天草ハウジングでは、高気密・高断熱の輸入住宅だからこそ効果を持つ、独自の空調システム「MaHAtシステム」を導入し、室温・湿度を適正温度に調整しやすくしています。他にも耐震・耐風・耐火性能に優れたメンテナンスフリーのレンガ積み外壁を評価され、個人宅だけではなく賃貸アパートや産婦人科、デイサービスセンター等の特殊施設の施工経験があります。

施工事例にも掲載されているデイサービスセンターでは「MaHAtシステム」による全室均一な室温調整により、浴室と通常空間の室温差がなく、利用者の身体への負担を軽減しています。これにより、浴室とその他空間との室温差によって起こる「ヒートショック現象」の発生確率を抑え、心筋梗塞や脳梗塞等の重大な病気のリスクを低減しています。

輸入住宅であれば、安全性にもデザイン性にもこだわった施設を作ることができます。医療・福祉施設のような利用者にとって快適かつ安全な空間が必要な施設を建てる場合には、一度相談してみてはいかがでしょうか?

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