介護関連の市場規模

介護関連の市場は拡大を続けていると考えられます。団塊の世代が後期高齢者になるまでは、一方的な拡大を続けると考えられます。市場規模の拡大にあわせて参入する企業は増えてきていると言えるでしょう。拡大する市場なら利益を上げやすいですから、当然のことと言えば当然のことと考えられます。しかし、介護関連の市場にはリスクがあることを把握しておく必要があるでしょう。

まず、介護報酬と実勢価格の違いについてです。現在のところはこれらは妥当ではなくて、実勢価格のほうが大きく、収益には見合わないと考えられます。今後も物価の上昇などによって実勢価格はさらに高くなる可能性があります。
次に、政策による影響が大きいことが挙げられます。介護制度そのものは3年に1度の見直しがありますから、これによって大きく変化した場合には経営にダ
メージを与えかねません。

このようなリスクがあるにも関わらず初期投資の金額は非常に大きくなりがちです。ですから、市場規模が拡大しているとは言っても、十分な資金力がない場合には参入するべきではないでしょう。すでに赤字を出している事業者もあるくらいですから、市場規模が拡大していても確実に儲けられる市場絵はないことを把握しておく必要があります。

吉田レポートカテゴリー