介護福祉士の資格をとるメリット

af9940074840x介護福祉士は、社会福祉士および介護福祉士法によって定められた介護・福祉分野の国家資格です。直接介護を行う介護職の中では最上位の資格といえます。直接介護といっても、その範囲は食事や排せつ、入浴のお世話だけにとどまりません。利用者や家族に対し、自立支援に向けた介護技術などの具体的なアドバイスも行います。さらに福祉サービス関係者と連携しながら、総合的かつ適切な福祉サービスが提供されるようにするのも仕事。自分の知識やスキルを使い、利用者の環境を整えていく力が必要です。

介護福祉士は今まで、3年以上の介護実務経験があれば受験できる資格でした。しかし平成29年1月の試験から、しかるべき機関で専門的教育課程を受けていない人に対する受験時に450時間の実務者研修の受講、修了が義務づけられています。資格取得のハードルが上がった訳ですが、裏を返せば介護福祉士資格の価値が高まったといってもいいでしょう。

この資格をとることで、将来のキャリアアップも十分に狙えます。サービス提供責任者やリーダー、生活相談員などの事業所で配置が必要な役職は介護福祉士などの有資格者でなければなれないからです。持っておいて損はありません。また、次のステップとしてケアマネージャーをめざすこともできます。これまでは介護の現場で働いて3年で介護福祉士、5年でケアマネージャーをめざすというのが1つの指標でした。介護実務を5年、もしくは10年経験すればヘルパー2級の人でも受験資格を得られたからです。しかし、現在は介護福祉士や社会福祉士などの国家資格をとるか生活相談員などの相談補助業務を担当してから5年間経験を積まなければケアマネージャーになれません。ゆくゆくケアマネージャーになりたいなら、介護福祉士の資格はマストです。

介護福祉士になるにはいくつかのパターンがありますが、どれを選ぶにせよ勉強が必要になってきます。介護福祉士を育てる専門学校などで資格取得に向けて学んでいきましょう。さらに介護福祉士はたくさんの患者さんとふれ合うことになります。イライラせず、相手をしっかりと思いやれる気持ちが介護福祉士には大事です。

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